3.紅葉台から見る富士山の地形

北麓
コース
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360度の地形パノラマが楽しめる紅葉台

 紅葉台はその名の通り、青木ヶ原の紅葉をバックに長い裾を引く富士山を眺めることができる人気のビューポイントです。標高は1165mあり、頂上売店の展望台(有料)からは360度の眺望が楽しめますので、紅葉の季節でなくてもぜひ訪れてみたいところです。
 富士山を中心に、その左側には丹沢山地を背景にした富士吉田の市街地や鳴沢村、右側には大室山など富士山の北西山腹の側火山群、天子山地、本栖湖、御坂山地、さらに北側の西湖へと続く山々。天気がよければその背後に南アルプスも一望できます。富士山の山体が成長する過程で、まわりのぎざぎざした地形をもつ古い山地を溶岩流が徐々に埋め立てていった様子を想像してみてください。
 富士山の側火山は、全体として北西-南東方向に並んでいますが、紅葉台から見る風景でも、それがよくわかります。紅葉台から見る富士山の右側(北西斜面)には、富士山からすそを引いた稜線上にたくさんの側火山が見えますが、左側の富士吉田方向(北東斜面)には地形的に明らかな側火山はほとんど見えません。
 紅葉台は西湖と本栖湖の眺めが特によいことから、別名「二湖台」とも呼ばれています。ここから徒歩20分ほどのところには、西湖、本栖湖、精進湖がよく見える「三湖台」もあります。

本栖湖と青木ヶ原樹海

青木ヶ原樹海は、面積約30平方km。東京でいえば、山手線の内側に相当する、広大な樹林です。植生は樹齢330~360年ほどのツガ・ヒノキなどの針葉樹が多く、周辺の森林と比較しても深い緑色をしているため、ひとめでわかります。

西湖

西湖は標高902m、水深90.9mの富士五湖の中では、精進湖についで小さな湖です。貞観噴火による溶岩流が流れ込んでできた関係で、周辺には溶岩樹形や洞穴など、さまざまな変わった地形を観察することができます。

大室山

大室山は最も大きい富士山側火山で、標高1468m、山頂には直径約50m、深さ約22mの火口があり、今からおよそ3000年前に噴火したと考えられています。貞観噴火による溶岩流は大室山を避けて流れたため、大室山では青木ヶ原樹海とは異なった植生を観察することができます。

富士山と青木ヶ原樹海

南側を望むと雄大な富士山の山体と緩やかな富士山北東側の稜線を観察することができます。紅葉のシーズンは特に壮観です。

周辺散策MAP

現地までの交通

(1)中央自動車道河口湖インターから国道139号線(富士パノラマライン)を西湖・本栖湖方面へ約13分 「紅葉台入口」バス停を右折「紅葉台ドライブイン」に駐車場あり(20~30台 民営のため、店に一声かけて駐車する)ここより徒歩15分
(2)上記「紅葉台ドライブイン」を通過、紅葉台に「紅葉台展望レストハウス」駐車場あり(20~30台 ドライブインからレストハウスまでの道は舗装されていません)

バス

河口湖駅発本栖湖方面行き約25分「紅葉台入口」バス停下車、徒歩約20分

紅葉台から見える富士山の地形の情報はここでも調べられます

■鳴沢村役場

http://www.vill.narusawa.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=7298

■紅葉台ドライブイン

http://www.koyodai.net/

※HPに関する情報は、2009年2月現在のものです。HP製作者等の都合・事情等によって閉鎖・更新されるなど、ご覧になれない可能性もございますことをご承知おきください。

■交通などのお問い合わせ

鳴沢村役場 TEL.0555-85-2311