小山眞人教授が防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞

2023年9月15日 金曜日

 防災総合センター 小山眞人教授が令和5年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。9月15日(金)、総理大臣官邸において表彰式が行われ、岸田文雄内閣総理大臣から表彰状が授与されました。

 今回の小山教授の受賞は、長年にわたり国や自治体の火山防災対策関係の各種委員会委員を務め、火山災害に関する防災教育に取り組むなど、防災体制の整備に果たした功績が認められたものです。

 なお、小山教授は、今年4月、本年度の文部科学大臣表彰(科学技術分野)において、科学技術賞(理解増進部門)も受賞しています。

小山眞人教授:学術院教育学領域所属/(主担当)未来社会デザイン機構/(副担当)防災総合センター・教育学部及び大学院教育学研究科・地域創造学環

■小山眞人教授のコメント

 これまで私は火山学を中心とした研究を進めるとともに、その成果にもとづいた防災対策の策定・改定に有識者として関わり、さらにはそうした成果・対策の普及と教育に取り組んできました。すでに今年度、研究に対して日本火山学会賞、普及・教育に対して文部科学大臣表彰(科学技術賞/理解増進部門)を頂くことができました。今回、防災への貢献が防災功労者内閣総理大臣表彰として評価され、これまで取り組んできた3つの全てに一定の評価を頂いたことになります。まことに感慨深いことでありますが、自分としては道半ばの思いを抱いており、これに満足することなく今後も精進したいと思います。

日詰一幸学長のコメント

 この度、小山先生が内閣総理大臣表彰を受賞されたことは、本学にとりましても大変名誉なことであり、本学を代表して心よりお祝い申し上げます。

 小山先生におかれましては、ご専門の火山・地質学の研究に基づく火山防災学の分野を発展させるともに、テレビ・新聞などを通じて、火山災害に関する教育普及にも多大な貢献をしていただきました。

 この受賞を機に、先生が益々研究に精進され、ご活躍くださることを心より期待しております。

北村晃寿防災総合センター長のコメント

 この度の小山教授の受賞は、令和2年に当センターの岩田孝仁特任教授の同賞受賞に続いての快挙で、センター長として誠に喜ばしく思っております。

 小山先生は、当センターの副センター長(地域連携部門)として運営に参画いただき、ご専門の火山学の研究はもちろん、本学特別教育プログラムの『静岡大学防災マイスター』の「防災科学実習(地域創造学環科目)」を長年ご担当いただいているほか、当センターで本年8月に開催したシンポジウムでは、航空レーザー計測点群による河川氾濫の分析結果を報告するなど、「防災」の分野に係る教育普及や地域貢献にご尽力されました。

 引き続き、本学や地域社会のためにご貢献くださることを祈念いたします。

防災総合センター客員教授の受賞

 令和5年防災功労者内閣総理大臣表彰には、当センター客員教授の廣井悠教授(東京大学先端科学技術研究センター)も防災体制の整備に多大な貢献を果たしたとして受賞されました。

 なお、同表彰には、昨年(令和4年)も、当センター客員教授の土屋智静岡大学名誉教授が、同じく防災体制の整備の分野で受賞されています。

【参考】

 防災功労者内閣総理大臣表彰は、毎年9月1日を「防災の日」とし、「政府、地方公共団体等防災関係諸機関を始め、広く国民が、台風、豪雨、地震等の自然災害についての認識を深めるとともに、これに対する備えを充実強化することにより、災害の未然防止と被害の軽減に資する」という趣旨に基づき、防災思想の普及又は防災体制の整備や、災害時における防災活動について顕著な功績があった個人又は団体に対して、内閣総理大臣が表彰するものです。

▲総理大臣官邸での表彰式
(前列一番左…小山眞人教授、前列右から4番目…廣井悠客員教授)
▲学長への報告
(左から…熊倉啓之教育学部長、日詰一幸学長、小山眞人教授・防災総合センター副センター長、塩尻信義理事・未来社会デザイン機構長、北村晃寿防災総合センター長)
▲表彰状