熱海土石流災害に関する北村センター長の調査報告を掲示

2021年8月4日 水曜日

 7月3日(土)に熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流災害について、防災総合センター長の北村晃寿教授が、これまでの現地調査の結果を「速報」としてまとめ、発災から1か月となる8月3日(火)、同センターのある大学会館1階のロビーに掲示しました。

 「速報」は、同センターの「研究成果コーナー」にA0判4枚のパネルに貼られ、被災現場となった逢初川(あいぞめがわ)の流域5か所から採取した土石流堆積物の分析結果や、地形図等からの考察を中心にまとめられています。

 北村センター長は、今回の調査報告に先立ち、7月15日に逢初川上流域と下流部の堆積物に含まれる水分の割合などについて、報道機関に分析結果を公表しているほか、7月末には土砂が流入した伊豆山港近くの沿岸の海底からも土砂を採取しており、これまで得られたデータと合わせて、今後、総括的な分析・調査結果をまとめることにしています。

 なお、同センター長はじめ、防災総合センターに所属する他の教員も現地調査を行っており、各専門分野の立場で、テレビの報道特番や情報番組において解説をしたり、地元新聞に評論・提言を寄稿しています。

 また、センター兼務教員が、県の逢初川土石流災害対策検討委員会委員長に就任したほか、センターが刊行した「災害後のこころのケアハンドブック」を熱海市教育委員会へ250部届けるなど、復旧・復興に向けた支援活動もしています。

 防災総合センターでは、今回の土石流災害に関する調査研究等をまとめ、年内を目途に報告会を開催する予定にしています。

▲掲示された調査報告(大学会館1階)
▲関連新聞記事等の掲示(センター掲示板)

調査報告の内容(PDF)