防災・減災ワークショップ2025を開催しました

2025年8月6日 水曜日

 静岡大学防災総合センターなど4機関※1が主催し、「防災・減災ワークショップ2025」を7月26日(土)、静岡県地震防災センター(静岡市葵区)にて開催しました。

 本ワークショップは毎年夏に行われ、今回で6回目。夏休み中の小学4年生から6年生を対象にしたもので、当日は同伴の保護者を含め、76名が参加しました。

 ≪第1部≫は、本学防災総合センターの原田賢治准教授と東北大学災害科学国際研究所の保田真理プロジェクト講師が講演。原田准教授は、静岡県で起こりうる自然災害や、地震発生のメカニズムについて解説し、豪雨などの自然現象に関する科学的知識の大切さや、ハザードマップなど科学技術に基づく様々な防災情報が役に立つことなどを説明しました。また、保田講師は、自らをキャラクターにしたアニメーションを用いて、減災についてわかりやすく伝えました。

 ≪第2部≫では、グループに分かれて、起震装置や河川地形実験模型「エムリバー・ジオモデル」など、県地震防災センターのさまざまな体験・展示コーナーを巡回しながら、地震や風水害が起こる仕組みや防災知識を学びました。

 なお、本ワークショップには、本学のグローバル共創科学部、理学部、人文社会科学部の学生11名が、ファシリテーターとして子供たちを引率・案内するなど、運営をサポートしました。

 本ワークショップの取り組みによる参加者への教育効果については査読付き学術論文として報告されており、防災意識の向上とその持続性について認められる結果が得られており、科学館の持つ学習環境と家族と共に学習することの重要性が示唆されています。※2

※1 主催:公益財団法人中部科学技術センター、静岡県地震防災センター、静岡大学防災総合センター、東北大学災害科学国際研究所
※2 保田真理、原田賢治、邑本俊亮、2024、科学館における防災ワークショップの評価 ―教育効果とその持続性に着目して―、土木学会論文集、80/13、23-13099.https://doi.org/10.2208/jscejj.23-13099

▲「聞いて学ぼう」原田准教授の講演の様子
▲「聞いて学ぼう」保田講師の講演の様子
▲「体験してあそぼう」エムリバー・ジオモデルの実験体験
▲「体験してあそぼう」起震装置による地震の揺れの体験
▲「みんなでシェアしよう」グループごとの振り返り
▲運営をサポートする本学学生

関連リンク
原田賢治 准教授|静岡大学教員データベース
https://tdb.shizuoka.ac.jp/RDB/public/Default2.aspx?id=10961&l=0