6.富士川楽座「フジヤマビューギャラリー」

西麓
コース
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富士山の新しいビューポイント

 「富士川楽座」は、「道の駅」と東名高速上り線の富士川SAが合体してできた新しいスタイルのオープン型サービスエリアです。その4階に位置する「フジヤマビューギャラリー」は平成12年(2000年)の開館以来、富士山の新しいビューポイントの1つとして人気を集めています。日本三大急流の一つに数えられる富士川を手前に、愛鷹山、箱根、伊豆半島、駿河湾へと続く富士山の雄大なパノラマは、圧倒的な迫力を持って眼前に迫ってきます。
 フジヤマビューギャラリーでは富士山についてのさまざまな展示も行われています。まずロビーには、富士山の模型を使った観光情報コーナーがあり、観光パンフレットなども各種取りそろえられています。ギャラリー内では、富士山の成り立ちや火山としての特色、また富士山周辺の湧水の仕組みなどをわかりやすく紹介するコーナーや、富士山の「水」「火山」「石」を切り口に富士山の自然や災害などについてクイズを解きながら学べるコーナーなどもあります。
 日が暮れると窓際にスクリーンが下がり、ギャラリーはシアターに早変わり。ハイビジョン映像「富士山の水」などの作品が上映されます。

「知的情報発信基地」富士川楽座

 富士川楽座は、いままでになかった「文化施設」を兼ねたサービスエリアです。売店やレストラン、休憩所など従来のサービス機能はもちろんですが、展示・学習・アミューズメント施設、地域住民のためのコミュニティー施設なども備え、地域の「知的情報発信基地」としての機能も果たしています。
 フジヤマビューギャラリーと同じく4階にある「わいわい劇場」では、自然や環境をテーマとしたさまざまな映像が、直径14mのドーム型スクリーンで上映されます。2階の「体験館どんぶら」では富士川を切り口に「環境」を扱った展示が行われているほか、体験コーナーではネイチャークラフトや紙すきなどの体験プログラムが随時開催されています。
 このほか、「富士川楽座農園」での農作業体験や、「富士川ぶら~りウォーキング」などの企画もありますので、興味のある方は問い合わせてみるとよいでしょう。

「火山防災マップ」で富士山の噴火に備える

 フジヤマビューギャラリーの展示の中でも、特に熱心に見ていく人が多いのが、富士砂防事務所が提供する富士山の火山防災マップ(ハザードマップ)を紹介するコーナーです。

 火山防災マップとは、ある火山が将来噴火した場合に生じる可能性のある災害の内容や、その規模、影響が及ぶ範囲などを地図上に表したものです。
 火山の噴火そのものを防ぐことはできませんが、噴火の規模や被害の範囲を予測し、的確に避難誘導を行ったり、さまざまな備えをすることによって、被害を少なくすることは可能です。近年、北海道の有珠山や東京都の三宅島の噴火が注目を集めたことなどもあり、日本各地の活火山で火山防災マップづくりが進められています。
 富士山では平成13年(2001年)に国と山麓の15の自治体によって富士山火山防災協議会が設立され、同時に富士山ハザードマップ検討委員会が作業を開始しました。平成16年(2004年)6月、委員会による最終報告書がまとめられ、富士山火山防災マップの試作版が完成しました。
 展示では、この火山防災マップに基づき、江戸時代の宝永噴火(1707年)と同種類・同程度の規模の噴火があった場合を想定して、溶岩流・火砕流・泥流が及ぶ可能性のある範囲、季節ごとの風向きなどを考慮に入れた降灰の可能性のある範囲などを地図で示し、あわせて映像を用いて、さまざまな火山現象の説明をしています。

富士山の水で入れたコーヒーの味は?

 フジヤマビューギャラリーの一角には「CAFE富士山のめぐみ」があり、展望ラウンジから富士山を眺めながら、富士山麓の銘水でいれたコーヒーを味わうことができます。また、富士山で採取された、「バナジウム」が豊富なミネラルウォーターも販売しています。

周辺散策MAP

現地までの交通

(1)東名高速静岡インターから富士インター方面、富士川サービスエリア内(上りのみ)
(2)JR富士川駅方面から県道富士川・身延線を北へ、富士川サービスエリア(上り)近く道の駅(=『富士川楽座』)

富士川楽座の情報はここでも調べられます

■富士川楽座

http://www.fujikawarakuza.co.jp/main.html

※HPに関する情報は、2009年2月現在のものです。HP製作者等の都合・事情等によって閉鎖・更新されるなど、ご覧になれない可能性もございますことをご承知おきください。

■交通などのお問い合わせ

富士川まちづくり株式会社
富士川楽座(静岡県庵原郡富士川町岩渕1488-1)
TEL.0545-81-5555